私どもは精密板金加工を主体として平成元年に創業した事業体でございますが、塑性加工に関る種々の要素技術・新規プロセスの検討と精緻なデータ検証を重ねて計測装置、建機、輸送機、プラント設備分野の筐体・パーツをはじめとする多様な産業製品の供給に取組んで参りました。
グローバル化した経済構造、専門性の高い技術ニーズの増す市場要求に対し、産業界における基幹製造技術の一つであるプレス加工、レーザー加工、溶接、塗装等の工程の研鑽に注力し、各分野より御寄せ頂く大規模ロット及び多品種変量小ロット生産の御要請に対応致しております。
現下の製造業における工場操業の諸条件は個々に特異性を帯びてきており、提供させて頂く製品もこれまで以上にそれら品質の実態を厳格に問われるものとなっております。
時代の求める品質は材料科学的なアプローチの必要性を多分に含んでおり、分野を分かたず中小企業にとりましてもそのための基礎的な知見・技術の蓄積を余儀なくされる情勢にあります。
これにつきましては承った加工の一つひとつに可能な限り妥当性と有効性の高い生産技術を適用し得るよう公設試・関係諸学会・協会等よりの御教示、御指導を仰ぎながら保有するノウハウを精査して工程の最適化を心掛けております。
また消費の動向がモノとサービスの双方に対する一層高い質の要求へと変っていく中、ユーザー重視の姿勢を堅持すべく産学官各位とのアライアンス・協力を鋭意検討しながら私ども独自の生産技術、製造工程の開発・整備に取組んで参りました。
その一環として本年度より技術開発室を新たに設置し、これまで以上に単位工程の精度向上と納期短縮に向けた低コスト且つ効率的な生産体制の構築に尽力致しており、その結果として創業時より目的としてきた自社ブランド製品の開発にも着手していきたいと考えております。
一方、社内に於きましては、常に、従業員一同が「よりよい会社を作る」を合言葉に日々、改善・改革に取り組むことで時代の要求に応える姿勢を続けるよう努力をしてまいります。
今後ともユーザー各位の多様な御要請に即応し得るよう全社一丸となって、将来に亘る確実な技術知見の習得・蓄積を図り工程パフォーマンスの継続的改善に尽力致して参りますので何卒よろしく御支援、御鞭撻賜りますよう御願い申上げます。